ドイツ生活のあれこれ②

　こんにちは、ドイツのオスナブリュック大学に留学中の城間です。「ドイツ生活のあれこれ」というテーマで、1月のマンスリー報告書でもドイツ生活で気づいたことを紹介しましたが、今回の新たな発見があったので紹介したいと思います。
　
まずは、謎の暗号についてです。ドイツの家やレストランのドア上部には「20＊C＋M＋B＋23」とチョークで書かれた暗号のようなものが書かれていることがあります。初めてそれを見た私は、住所なのかと思ってましたが、どのドアを見ても全く同じ記号が書かれていて流石に何か意味があるのだと思いました。。友達に尋ねてみると「祝福を招き入れるような意味を持つんだよ」と簡単に教えてくれました。さらに気になったのでいくつかの記事を調べて読むことにしました。
　
「20＊C＋M＋B＋23」とは、カトリックの伝統で『神のご加護、恵み、祝福を招き入れる』という願いを込めて、毎年1月にこのような記号を書くそうです。この記号については、両端の番号はその年の年号を意味しています。今年は2023年なので記号の両端を20と23というふうにします。星マーク「＊」はベツレヘヌの星（＝イエスが誕生した時に輝いていて、東方の3賢者を呼び寄せた星のこと。キリスト教徒にとっての宗教的な星）を表していて、3つの十字架「＋」は聖三位一体（父・子・聖霊）を表しています。C、M、Bのアルファベットは、Capar、Melchior、Balthazarという3人の賢者の名前のイニシャルからきています。毎年この記号をチョークで玄関に書くことは、自分の家を祝福するために行われる儀式のようです。教会に毎週通う友達の家のドアには、「20＊C＋M＋B＋23」のステッカーが貼られていました。今年の初めに教会で配られたそうです。
　
次は、ドイツのアイスコーヒーについてです。ドイツのアイスコーヒーは、スターバックスや日本のコンビニで購入できるような冷たいコーヒーとは異なります。ドイツのカフェやレストランのメニュー表には、Eis Kaffee（アイスカフェ）と書かれいますが、これは、温かいコーヒーにバニラアイスクリームとたっぷりの生クリームがのった飲み物のことです。少し苦味のあるコーヒーに甘いバニラアイスと生クリームの組み合わせが絶妙で、とても美味しかったです。一方で、ドイツのカフェでは私たちがイメージするアイスコーヒー（冷たいコーヒー）があることは珍しいです。ドイツ人からしたらコーヒーが冷たいという概念が理解し難いのかもしれません。ドイツ人の友達に「冷たいコーヒーってどう思う？」と聞いたところ、「逆に味噌汁が冷たかったらどう思う？」とう質問がきました。これが同じような質問かは分かりませんが、個人的には味噌汁は温かいものでないと飲みたくないです。
　
今回は私がドイツ生活で気づいたことを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？少しでもドイツのことを知ってもらえると嬉しいです。また次回お会いしましょう。Tschüss!!