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【2023年10月】レオン大学(スペイン) 赤嶺さん 法学部 法律学科

レオン大学(スペイン)
だんだん環境も耳も慣れてきました

みなさんこんにちは。赤嶺です。スペインに来て約2ヶ月半が経ちました。早いですね。季節も夏から秋へと移り変わり、このところめっきり日が短くなってまいりました。寒さも一層厳しさを増し、どのようにレオンの冬を過ごしていこうか試行錯誤している今日この頃です。寒さ軽減させるには何が効果的なのでしょうか。熱いもの?辛いもの?激しい運動?ヒートテック?ちなみに現地の人にの中には”美味しいものを食べる”という方もおりました。理解するまでに少し時間が必要ですね。体調管理に気をつけていきたいと思います。

さて、私は10月28、29日にスペイン北部に位置する”美食の街”バスクという街に遠足に行きました。”バスク”と聞くと多くの日本人はバスクチーズケーキが頭に浮かぶと思います。そうです。そあのバスクです(もっともバスクチーズケーキを知らないスペイン人は多く存在します)。独自の言語(バスク語)を話し、その起源は今なお不明です。現地では美術館を訪れたり広場、ビーチを散歩したりしましたが、一番印象に残っているのはやはり食べ物です。バスクには伝統的な「Pintxos(ピンチョス)」というおつまみがあり、その種類は数百、数千、いや数万とあるのではないかと思うほど各店様々提供していました。皿の上に盛られたピンチョスはもはや芸術と言えます(個人的には美術館に展示されいた現代アートの数々よりも感動しました)。さらに嬉しいことにバスク(特にサンセバスチャン)のピンチョスには魚料理がふんだんに使用されています。タラやウナギの稚魚、ウニ、カニなど日本人に馴染みのある食材ばかりです。対照的にレオンは内陸部に位置しているので魚ではなくハムやチョリソー(ソーセージ)などが有名です。ぜひスペイン料理、バスク料理に興味のある方は一度訪れることをお勧めします(参考までに、バスクはスペイン国内でも上位に入るほど物価の高い地域です。レオンの2〜3倍といったところでしょうか。同時に賃金も高いため外国から多くの人が職を求めて来るそうです)。

10月22日にはレオン州にあるアストゥリアスという街にこれまた遠足で行きました。私たちが生活している中心地とは異なり放牧や山、海など自然が豊かな街でした。アストゥリアス地方の人々はスペインで有数の大食漢らしく、実際にバルに行くと人数の2倍程の量を食べていました。寒い所に住む人々はエネルギーを蓄え体を温めるために沢山食事をとると聞いたことがあるのですが、やはり気温と関係しているのでしょうか。だとすれば同じく北に位置し冬は0℃以下にまで下がるレオンの人々はなぜそこまで沢山食べないのか。1日だけの滞在だったので詳しくは分からないのですが個人的に気になったので家族や周りの人たちに聞いてみたいと思います。

最後にスペイン(レオン)のこぼれ話をします。こちらでは道を渡りたい時、横断歩道(信号なし・あり)に立っていると99%の確率で車が”すぐに”止まって歩行者を譲ります。当たり前のことを言っているように聞こえますが、私の感覚だと沖縄ではそうではないです。歩行者は車が両方から来ないタイミングで渡るのが基本です。この歩行者優先社会は良くない面もあります。歩行者は必ず車が止まって譲ってくれると考えるあまり、歩行者用信号が赤(車道は緑)にもかかわらず、「赤信号みんなで渡れば怖くない」と言わんばかりに平気な顔して渡ります。その上、車も信号が緑にもかかわらず信号無視をしている歩行者を譲ります。これって普通ではないですよね?沖縄(私の身の回りだけかもしれませんが)では歩行者は信号を守るが、横断歩道(信号なし)で待っている歩行者が渡り切るのには一定時間かかるのに対し、レオンでは歩行者を過保護ではないかと思うほどすぐに譲る一方、歩行者は信号を守らない。皆さんはどちらがいいでしょうか。車は信号を守っていますよね?なぜ信号を守っていない歩行者を譲る必要があるのでしょうか。私は心が汚れていますか。これも文化の違いでしょうか。こういった話まだまだ沢山あるので続きはまた来月以降。それでは。