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【2024年3月】バンクーバーアイランド大学(カナダ) 勢理客さん 総合文化学部 英米言語文化学科

バンクーバーアイランド大学(カナダ)
カナダでの異国間交流

こんにちは、勢理客です。VIUにはたくさんの学生がいてイラク人や韓国人、エクアドル人など色々な国々の人と出会うことができます。昨今ではウクライナ戦争による影響でウクライナからカナダに移住する人が多く、ここVIUでもウクライナ人が自国から逃げるような形でカナダへ訪れ、勉強する人も少なくありません。私のクラスでもウクライナ人の人が多くいて、その人と仲良くなり、今回の戦争について聞くことができました。また前置きとしてここでレポートするウクライナ人との会話、またその人の考え方は一ウクライナ人の意見として捉えてもらいたいと思います。

その人曰くやはりロシアは絶対に許すことができず、ロシア人や特にプーチンはとても狂っていると話てくれました。ほんの少し前までその人の住んでいた町はロシア軍に占領され、ウクライナ全土で多すぎる人や子供が爆撃などで殺され、現在でも毎日ウクライナでは爆撃やミサイルなどが発射されていると話してくれました。 また、その人いわくロシア人はウクライナ人やヨーロッパ人、世界の人々が嫌いであると語ります。私も「なぜ、そう思うのかと尋ねる」と彼女は彼女の国ではそう言った認識が当たり前で、ロシアに行って差別されるというケースがウクライナ人、ヨーロッパ人問わず多い事だと話します。私もそのことについては驚きと疑問を持ってしまいましたが、その人いわくロシアは昔からウクライナの領土を奪ってきたと語ります。元々クリミア半島が侵略される前にも同じようにロシアから領土が奪われたと事があり、現在のセヴェロドネクツやルハンスクなどよりももっと東側もウクライナの領土で現在よりも領土を多く所有していたそうです。その後にこれら領土に攻め入り、クリミア半島に侵攻、これ以上攻めないであろうと考えている時に現在の戦争が起こってしまったそうです。一刻も早くこの戦争が終わり、ウクライナが勝つことを望んでおりますと語っており、そう言った事を話す彼女からは終始ものすごい憎しみのような感じが話から感じました。
また私も日本では今回の戦争はどのように受け止められているのかを説明し、ほぼ全員の日本人がロシアやプーチンについて理解ができず、ウクライナを支持する立場の人がほとんどであると話し、戦争直後ではテレビでは朝、昼、晩とウクライナについてのニュースが毎日流れていたと話しました。さらに私は私の故郷も第二次大戦時は戦地になっており、そういった戦争を体験している祖母が今回の戦争のニュースを見て、かなり怒りを露わにしていてプーチンに対しても理解できないと話ていたのを覚えていると話しました。それには彼女も驚き、ウクライナでは日本で今回の事がどのくらい取り上げられて、どれくらい認知や関心が持たれているのかわからなかったと話してくれました。

また最近の中東問題と関連した出来事では、あるクラスメイトがスターバックスのコーヒーを買ってクラスに持ってくるとクラスのカタール人がスタバで飲み物を買うのはお勧めしないと注意していました。私が「なぜそう思うのか」と尋ねると、スタバのオーナーはガザへの戦闘を支援しており、ガザの人々のためにもスタバでものを買うのをやめて欲しいと話していました。
他にも香港の人とも仲良くなり、その人に香港で「香港国家安全法」が適応されてしまった事について尋ねてみると、とても難しそうな表情をしながら話し始め、その人は香港でその法案に対しての抗議デモが活発化した際に記者としてそこで写真を撮っていたそうで、きちんと記者人であるというジャケットを着て取材をしていただけにもかかわらず、中国の制圧隊にゴム弾で撃たれてしまったと話してくれました。自分たちの人権がなくなっているようで嫌であると話してくれました。

留学と聞くとその土地の人々との交流を期待しますが、実際に語学学校に通うとそこでは現地の人よりもそこへ通う外国人との交流の機会が多くあります。もちろんVIUでは色々なイベントが開催されカナダ人との交流する機会も多いですが、このように現地の人とだけでなく世界中の人々と交流できるのも留学して語学学校に通うメリットの一つだと言えるでしょう。またこういった出来事や交流は平和ボケしている私に世界というものを感じるものすごい刺激になっており、その中で現代の沖縄で生きてきた私はとても恵まれており、世界で起こることを本当に他人事のようにしか取れ切れてなかったのだと実感します。ここに来て平和ボケしていたことへの感謝と世界中が平和になることを強く思うようになりました。